3月25日に三重県阿山郡にあるKMA第2飛行場において、KMAの主催する競技会のトップを飾って、 恒例のパイロンレースが開催された。 話はさかのぼるが、KMAにおけるパイロンレースの歴史は古く、昭和43年(1968年)4月7日に、 日本初のラジコン機による第1回のパイロンレースが、KMA主催のもと、大阪府八尾市の八尾空港 で開催された。今からちょうど40年前である。 このときは、アメリカのグッドイヤーレースに因んで、機体もグッドイヤーレース出場機のスケ ール機で、エンジンは29クラス(40級)を搭載していた。市場では、やっとプロポが普及し始め た頃である。 その後、クオーターパイロンの15クラスへと進み、25クラスや4サイクル40クラスの登場もあっ た。大阪代表のOK模型ではEZパイロンレースを行い、三和電子機器では10クラスも含む、現在の パイロンレースを行なうようになった。そしてKMAのパイロン委員会が立ち上がったのが11年前 の1997年である。 さて、今回の参加者であるが10ジュニアが13人、25クラスが15人、10セニアが8人、合計36人で あった。朝から雨が降ったり止んだりする、真冬のような寒さに震えあがってのレースとなった。 レースは10ジュニアから始まった。ジュニアと言うものの、ベテランも多く、白熱したレースが 展開された。次は25クラスである。ピカピカに磨き上げられた、美しい機体が多い。かっての角 胴、矩形翼の機能一点張りの機体は姿を消したようだ。スピードも早い、優勝した大井選手は1分 20秒台を出した。続いて10セニアである。スロットル無しのレーシングエンジンはサイレンのよ うな咆哮を立てて飛び回る。25クラスより更に早く、1分10秒台で勝負を賭けていた。レースは各 種目3ラウンドずつ行い、獲得ポイントで勝敗が決められた。 なお、KMAでは秋には第2回目の秋季大会を行い、この間に地元のKFCでは3回レースを行って、年 間のグランドチャンピオンが決まる。今回はその大事な第1回のパイロンレースであった。パイロ ンレースは審判がたくさん要る、選手も審判になったりするが、終日審判を務めてくださった方 や、役員として参加された方には感謝を申し上げたい。 入賞者: 25クラス入賞者1位 大井高三 2位 中 透 3位 田中 治 10ジュニア入賞者1位 札場高司2位 河本 浩 3位 東田 総明 10セニア入賞者 1位 花島俊謙、2位 松井宏純 3位 田中 治 (写真と文:竹林 悟さん) |
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