今年も5月10日、11日の両日にわたり京都飛行場においてコントロールライン競技大会を開催いたしました。 当初心配していた天候は、10日は朝から4〜6mの強風で各選手にとって難しい飛行日となりましたが、11日は前日と 打って変わって気温28℃と高めでしたが朝から1〜2mの風で絶好の飛行日和となりました。 ゴールデンウィークの次の週にも関わらず、全国から延べ60名の選手にご参加をいただきました。 10日の競技は、F2Bノスタルジア(9名)、F2Bプロフィル(7名)、小型2種(6名)、風船割り(10名)の 4種目を行い、各ジャッジ2名により2ラウンドの合計点で競い合いました。 時折突風の起こる状況の中、各選手はエンジン調整、モーターセッティングに苦労されていました。 F2Bノスタルジアは、2005年から12個目も連続の金メダルの獲得を悲願としている原選手が不幸な事に2ラウ ンド目の離陸時、後ろからの突風で機体が前のめりになり、ペラ先端を磨り減らさしてしまいパワーのない飛行状況となり、 昨年3位の比気選手に王座を渡してしまいました。 F2Bプロフィルは、2ラウンドとも安定した演技をした佐藤選手が優勝し、過去2年連続優勝の清水選手が、2ランド目 追い上げたのですが残念ながら2位となりました、3位には常に上位に食い込む植松選手が2年連続で取りました。 今年のF2Bプロフィルは、参加7名中5位までが3000点台とレベルの高い戦いとなりました。 風船割り競技は、本来裾野を広げるための競技会でしたが、今では専門化し、なかなか熾烈な争いになっています。 今回の優勝者は、風船割りには有利と見て珍しいツインエンジンのセミスケール「月光」を投入した成瀬選手が一時エン ジンスタートに手こずりましたが取りました。 また、今回小学3年生でわずか8歳の植松正義選手が初出場されました。それも10人中7位と大変健闘され今後楽しみな 選手となられるでしょう。 小型2種スタントは、1ラウンド目の中林選手が他を圧倒する点数を上げ、余裕をもって優勝いたしました。昨年優勝の 馬場選手は今回力を発揮できず3位に甘んじてしまいました。 11日は、メインのF2Bオープンスタント競技です。今年は本競技に28名の選手のご参加をいただきました。 競技は、A,Bサークルの2面で半数ずつ行い、各サークル3名のジャッジにより2ランド合計で競い合いました。 一日中風力は少なく一定しておりましたが、風向きは午前中北風のみ、午後からは方向がさだまらない状況でした。 今年は1、2ラウンド共首位を取った能米選手が2年連続の優勝者となりました。 2位には、昨年7位、一昨年6位とメダルに届かなかった佐藤選手が取りました。 3位には、昨年2位の村松選手が取りました。 今年も8位までの選手の2ランド合計が6000点超えとなるハイレベルの戦いとなり、誰が優勝してもおかしくない 試合でした。 近年のF2Bオープン機を見ると、F3Aかと見間違うほどの手間をかけたカラフルなデザインの機体が多く見受けられる ようになりました。 またコントロールラインの世界も模型飛行機全体の動向と同じく、コントロールラインも電動化の比率が高くなり、 F2Bオープンで28機中12機、プロフィルで7機中4機が電動でした。傾向としては西高東低となっており、 関西において電動化を早期に始めた由縁と考えられます。 来る9月に催す夏季大会での再開を約し、今大会を終了いたしました。 成績 F2Bノスタルジア 1位:比気 勝 2位;原 誉祠 3位:末松茂樹 F2Bプロフィル 1位:佐藤哲司 2位:清水英敏 3位:植松正成 小型2種競技 1位:中林克夫 2位:中尾 洋 3位:馬場真澄 風船割り 1位:成瀬昭彦 2位:塚本賢治 3位:中林克夫 F2Bオープン 1位:能米昭一郎 2位:佐藤哲司 3位:村松督浩 京都ラジコンヘリコプタークラブの皆様には、丁寧な会場整備をして頂いたこと、この場をお借りしてお礼申し上げます。 協賛社:小川精機株式会社 エアロパワーズ (文、写真:河野眞明) |
||
10日の成績一覧表はこちら(PDFファイル42KB) 11日の成績一覧表はこちら(PDFファイル42KB) 写真をクリックすると拡大してご覧いただけます |
||
受付風景 |
開会式 |
引っ張りテスト |
成瀬選手双発機で風船割り |
馬場選手 |
谷川選手 |
南選手 |
藤原選手のスタート |
木村選手のスタート |
児島選手のスタート |
増田選手 頭上八の字 |
末松選手 ウイングオーバー |
比気選手 背面演技 |
ピット風景 |
電動プラント |
変わり種プロフィル機 |
船本選手 愛機ターフーン |
増田選手 愛機ROCK F3 |
福田選手 愛機Shirike |
能米選手 愛機イリア |
村田選手 愛機ペガサス6 |
ジャッジ 乾、原、吉川 |
ジャッジ 山崎、井上、佐々木 |
ノスタルジア入賞者 2位:原 1位:比気 3位:末松 |
プロフィル入賞者 2位:清水 1位:佐藤 3位:植松 |
小型2種入賞者 2位:中尾 1位:中林 3位:馬場 |
風船割り入賞者 2位:塚本 1位:成瀬 3位:中林 |
F2Bオープン入賞者 2位:佐藤 1位:能米 3位:村松 |