KMA曲技委員会として今年最後の大会である標記大会がKAM淡路市岩屋模型飛行場にて行われました。 上田さん、加藤さん、中田さんの3名ジャッジの合計にて争われました。前日は強風と雨とで開催が危ぶまれました。しかしなんとか朝には雨は上がり、どんよりとした空模様と後ろ風です。 優勝候補はOTRC-Aチームで、選手権出場者を2名、オールジャパンクラスを2名揃えています。チーム毎のフライト順をくじ引きで決め、各チームの一番手からスタートです。少し左側の雲が低そうな感じのため、偵察飛行を行い、いよいよ競技の開始となりました。トップバッターは優勝候補OTRC-Aの一番手、福島選手です。上空の読み難い風と、どんよりした空にシルエットとなり飛行が思うようにいきません。点数もあまり伸びず、他を引き離すことはできなかったようです。結局各チームの一番手の中ではブルーウイングAの金森選手がトップとなりました。でもあまり点差はありません。 2番手はさすがにOTRC-Aの今村選手が点数を稼ぎ引き離しにかかりました。でも紀乃国フライングAの2番手である沖平選手が高得点をだし、食い下がっています。このラウンドにて神戸RC-TEAMの飛行機が空中でフラッタを起こして、海へ墜落となりました。回収したところ、リンケージの不備が原因のようでした。 休憩の後、3番手のフライトとなりますが、墜落した直後のフライトです。緊張の中、スタートしましたが、2つ目の演技であるオンコーナの出口でパワーダウンし、黒煙を吐きはじめました。ESCのトラブルです。同時に操縦が不能となり、そのまま、海の藻屑でした。それが優勝候補OTRC-Aの山崎選手で、優勝の行方が?となりました。ここで紀乃国フライングAの松田選手がこれまでの最高点をたたき出し、トップに立ちました。続いてブルーウイングAチームです。とうとう、この2チームによるアンカー勝負となりました。 アンカーではOTRC-Aの坂本選手が参加者の皆さんが見入るほどの演技を披露し、1400点とこの日の最高点を出しました。条件の悪い中、小生も見たことのないすばらしい飛行でした。おみごとでした。優勝をかけたフライトは、先に現在2位のブルーウイングAの桝田選手の演技です。1300点を目指したフライトでしたが、読めない風に翻弄され、思ったより点が伸びなかったようです。ブルーウイングAの桝田選手の次は、現在トップを走る紀乃国フライングAの松宮選手です。何か幾分緊張しているようで、いつもの冴えがありません。小生も少しやばいかなと思っていましたが、18点差でブルーウイングAを押えて、紀乃国フライングAが優勝となりました。おめでとうございます。3位にはOTRC-Bが入りました。アンカーの選手権出場の三間選手がいい得点をだし、滑り込みました。層が厚いですね。 淡路市岩屋模型飛行場にて、F3A機がトラブルによる墜落は初めてです。他への危害がなかったことが幸いです。飛行機の整備、RC装置のチェックには十分に注意を払って頂きたいと思います。エンジン機では、エンストにより操縦不能になることはありませんでしたし、エンストでも大概は着陸できる技量をお持ちの方々です。でもESCのトラブルは最近よく耳にしますし、ユーザには兆候もなく、突然現れるため、対応のしようがない状況です。メーカーの品質保持に期待したいと思います。そして電動機体ではESCのトラブルに新しい対策(耐火構造やESCの搭載方法など)が必要なのかもしれません。 最後に運営に協力いただきました山原さん、藤本さんには御礼申し上げます。 RC曲技委員会 神戸 祥明 成績表はこちらからご覧いただけます。 |