本飛行場で予選を開催するのは昨年に続き2回目です。この飛行場の気流は読みが難しく、皆さんを翻弄したようです。
 関西地区では日本選手権4名、オールジャパン5名の選出になります。2日間で3ラウンド、各ラウンドで2018年から採用された新しい千分率計算として、良い得点の2ラウンド合計で争われます。審査員は奥村審査員(東京)、上田審査員(兵庫)、神戸審査員(奈良)、中田審査員(兵庫)の4名で、演技ごとの上下カットにて行われました。フライト順は受付時にくじ引きで決まりました。第一番手は紀ノ国フライングクラブの松田選手でした。羽根田さんの目慣らし飛行の後、競技が開始されました。参加エントリーは21名です。電動が19機でその中でコントラ機7機、エンジン機が2機でした。
 地上では感じないですが、上空の気流が安定していないようです。山中の飛行場ならではでしょうか。フレームから太陽が外れた後、第一ラウンドがスタートしました。でも空は青一色で少しかすみがかかり、見難い条件でした。トップはホームグランドの山崎選手、2番手は林田選手、そしてブルーウイングの桝田選手です。予想通りの展開ですね。そして松田選手、桑田選手と続きます。午後の第二ラウンドです。このラウンドではトップの二人が入れ変わっただけで上位陣の順位には変動がありませんでした。でもここで、進境著しい松原選手が5位へ上がってきました。このラウンドでは気流が少し安定してきたのか、皆さん飛びが変わってきていました。千分率の平均点も上がっています。第二ラウンドを終了して、1位と2位との差は約3点、予選通過ラインの4位と5位の差は約30点です。第三ラウンドの結果次第では、松原選手の初出場の可能を残しました。2日目の第三ラウンドで今年から採用された新千分率が順位に大きな変化をもたらすのでしょうか。上位7名の誰もが予選通過が可能な状況です。第三ラウンドで通過できるかどうかプレッシャがかかります。
 明けて日曜日の第三ラウンドです。朝から快晴、空には雲があり昨日よりは見やすい条件です。得点次第では新千分率での怖さがでてきます。山崎選手がトップを取り返しました。結果は1位と2位との差は1.1点と僅差です。5位以上は2000点を超えて来ました。見ごたえのある展開でした。
 結果、日本選手権出場は、山崎選手、林田選手、松田選手、松原選手、第一補欠:金森選手、第二補欠:三間選手となりました。松原選手は初出場で、かなり若返りました。本選では実力を発揮してくれるものと信じています。
 オールジャパン出場は、三間選手、桑田選手、澤田選手、奥選手、島田選手でした。昨年に続いて2回目の出場となる島田選手には楽しんできて頂きたいと思います。他はベテランぞろいで、安心です。
 最後に、大会をサポートして頂きましたスカイグランドの皆様、山原さん、藤本さん、加藤さん、羽根田さんには御礼を申し上げます。

   当日の成績表

 (文と写真:KMA RC曲技委員長  神戸 祥明)

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機体検査風景

騒音測定

駐機場

ドン

最先端機

目慣らしの開始

まぶしい中で

まぶしい目慣らし

出発前の打ち合わせ

テイクオフ

入念なエンジン調整

スターティングボックスへ

さあー!演技へ

青い大空へ

いざ空へ

意外と和やか

怪しい人ら

入念な調整

取りに来たぜ

日本選手権予選通過者 左から山崎選手、林田選手、松田選手、松原選手、金森選手(第一補欠)、三間選手(第二補欠)

オールジャパン通過者 左から三間選手、桑田選手、澤田選手、奥選手、島田選手