2018年7月西日本豪雨災害後の福知山鬼の里模型飛行場 状況調査報告
日時：2018年7月15日　10：30～12：30
実施者：神戸祥明、山本修造

6月28日から7月6日にかけて西日本を襲った豪雨災害の約一週間後の7月15日、
神戸、山本にて飛行場及び周辺地域の現地調査をしてきました。
その時の様子を写真と文でご覧下さい。
神戸さん作成の調査ルート図。上が北になります。
　これより下の画像はクリックすると拡大してご覧いただけます。
なお、解説文の中の○数字は上の調査ルート図の数字と合わせてありますので、位置関係を見ながらご覧下さい。
　（以下、解説文：神戸祥明 　写真：山本修造）
 車を神社横の駐車スペースに置いて、白色のルートを歩いて出発しました。ご覧のように、地区内の舗装道路の泥はきれいに除かれていました。 最初は①のコンテナ設置予定場所です。
ここの水深は道路から約1m上まで来ていたようです。		 置いてあったウルトラライト機のトレーラなどは避難して何もありませんが敷地内には泥が堆積しています。なお、草刈機を置いている場所②は、ここより高所にあるので水は来ていません。 
 次は、そこから飛行場へ南に向かう農道③です。先の日陰の部分に向かってかなり下っています。  ①から20mほどの位置、下りきった位置では泥の堆積が7cm程度。かなり乾いてきていましたが、気をつけないと足を捕られるレベル。 このあたりでも2m以上水没していたようです。 
 広い農道の突き当たりからそのまままっすぐ、最短で小屋へ向かおうとしましたが、細い道はぬかるみで通れませんでした。 やむなく広い農道を白線のルートで右に曲がり、④の手前で左折、飛行場の西端に入れる小道④をワダチを辿って飛行場へ入りました。  飛行場の中です。堆積した泥がひび割れを起こしています。 



 飛行場のセンターラインから川寄り④の赤丸付近を通ってみました。 ひび割れの幅も1cmくらいはあります。模型飛行機は車輪がとられて滑走はできません。画面中央の足跡は鹿？   泥の堆積は中央で5cm程度。他と比べると少ない方です。



 次に④から白線に沿って飛行場を出て川沿いの道路を上流方向に⑤へ向かいます。  竹が折れて道路に出たり、積み重なったりしています。  竹林を過ぎたあたり、コンクリートで護岸された場所を中心にした区間（⑤赤丸印）では道の表土が流され、大きな石がゴロゴロ状態でした。



 普通車での通行はかなり厳しいと思われます。  特にひどい約50mは石を取り除いたりして整備が必要です。竹林が下流（手前方向）に向かって倒れています。 川沿いの道から右に、集落へ曲がってからは問題ありません。この辺りから水があふれて流入したものと考えられます。竹が飛行場の方向へ倒れていました。 



 ここから、もう一度飛行場へと向かいます。これまでに行かれた方はお判りになると思いますが、重機が止まっている広い農道との交差点には、目印となる？鉄板が見えます。 再び飛行場の西端へ、前に通った小道から入り、今度は川と反対側、駐車エリアを予定している滑走路北寄りを歩きます。中央部分より低くなっているせいか泥の堆積は約10cm。端をトラクタが通った後が残っていました。 飛行場から格納庫エリアに上がる橋の周辺です。
ゴミ類や流木はほとんどありません。
竹林がフィルタの役目をしてくれたようです。 



凹みは泥が深くて通れないので、橋を渡って小屋のあるエリアに上ります。   一段上がった小屋の周辺です。⑦地点の泥の堆積は多く、約10cmから15cmです。 ⑨飛行場から小屋へ登る道は水の流れが悪いのか、かなり泥が溜まっています。人も通れませんでした。写真は小屋側から飛行場の方向を見下ろしたところ。。 



 ⑧小屋の後ろにあったトイレボックスは10mほど位置がずれて、倒れていました。 大きな建物の外観に大きな変化はありませんでしたが・・・・  中にはかなり深く泥が堆積していました。
足跡は誰の物かわかりません。 
KMAの平井一章さんが7月12日にドローンで撮影された映像もこちらからご覧下さい。

(堤防工事着工前の周囲の風景がわかる貴重な映像です：2021年8月追記)
その後、来る時は通れなかった細い道を無理やり通って北に抜けましたが、泥は深く、通れそうな場所を選んだにも関わらず、泥にはまる状態でした。靴は泥だらけとなりました。 地区内の道路も低くなっている場所では水没した跡があちこちに残っていました。 
以上、ざっと報告させて頂きました。
ご覧のように泥の深さは場所によりまちまちですが、浸水から約10日経っても、泥の深さが10cm以上あるところはまだまだ中が柔らかく、このまま好天が続いても車が滑走路西側の駐車エリアに入れるまでには数週間かかるのではないでしょうか。

それまでは車は勿論、徒歩でもみだりに場内に入ることは避けて頂きたいと思います。

それと川沿いの道路の修復は国交省次第ですので、修復時期は想像がつきません。仮に、我々が手作業で石を整理するとしても大変な作業だと思います。
なお、地元地区ではいまだ崖崩れの復旧作業中でもありますから、むやみに部外者が車で地区内に入ることは当分ご遠慮願いたいと思います。
（2018年7月15日　KMA 山本修造　記）